2015年01月21日

成人を祝う日にむか〜〜〜し成人になった私が思うこと

今日はG工房の成人を祝う会
どんよりした空からちらほら粉雪が舞い降りてくる寒〜い日だったけど、夫に送ってもらって震えながら出席。
「新館」という名称で利用者に親しまれている建物は、利用者、家族、職員とたくさんのお客様でむせかえるような温かさ!
今年の新成人は男性が一人
私がひと月に一、二回の味噌汁造りに出かけていくと、「僕はサトイモが好き」はいいけど「何々はきらいだから、入れないでください」なんていうので「嫌いなら食べなければいいのよ、あなたのためだけに作ってるんじゃないからね」なんて、いじわるばあさんそのものみたいに話をし合う、スマートボーイ!
今日はご両親とも都合がつかないとかで欠席。
なんか、さびしいなあ〜〜〜なんて思っちゃったけど、これも、大人になる第一歩の試練かなあ・・・・
私は挨拶を依頼されて、親は一生子の面倒を見られるわけではないから、少しずつ手を放して、しっかり大人にしてください。もちろんわが子の障害に合わせて、少しづつねというお願いをした。

別室でお茶会をしたけど、これがまた、楽しかったね。
なかには、お付き合いが30年以上という利用者もいるけど、昨日まで一緒にいたみたいな話をしたり、私のお菓子をあげたり、「この頃はおうちから脱走しなくなりました?」ってお母さんに話しかけたり。

帰りには祝賀会場に飾ってあった大きな生け花を「これは、毎年たる子さんに差し上げることになっているんですよね」って言われて、ありがたくいただいてきた。
早咲きの桜や、ピンクの百合やそれから、それから・・・・我が家の玄関は一足先に春がきたみたい!

私は、ゆる〜〜〜〜い絆でつながれたこの人たちが大好き!

posted by たるこ at 21:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月12日

至福のときでした

「たるこさんの著書を読んで、お話をうかがいたいという人がいるんですけど・・・」という電話。
「あらまあ、いいけどいつがいいの?」
「明日はどうですか」
「明日は親戚の新年会で、一日留守ですよ」
「明後日は?」
「明後日は聴覚障害者の新年会で・・・・」
「じゃあ、いっそのこと今日っていうのはどうですか」
「すごいこと言うわねえ。いいけど、もう6時よ。何時に来るの?」
「バイトが終わってからだから、8時でどうですか」

こんなやり取りがあって、真っ暗な道を自転車に乗ってホームのバイトをやっている女子学生がやってきた。
「ご本を読んだり、ホームの利用者さんや職員からお話を聞いたんですけど、よくわからないところがあって・・・」
「卒論?」
「そうですけど・・・」
「聞き取りはしたのね?」
「でも、なんとなく納得できないもやもやがあって、どうしようかなあと悩んでいたら、たる子さんに会ってみたらって言われて・・・」

それから10時までの二時間、15日に提出する卒論を抱えている女子学生のYさんと障害のある人や、その家族についてのものの考え方を、経験したことを基本にして話し合った。

下書きのような文章を広げながら、消したり書き加えたり、目をきらきらさせながら、「あ、そういうことなんですか」「なるほど」「わかりました」・・・・

最後に彼女が言った言葉
「よくわからないなあって思っていたところをそのままにして提出したくなかったので、お話を聞いて納得できてよかったです。ありがとうございました」
「卒業したら、福祉関係のところに就職するの?」
「じゃないんです、普通の商社みたいなところで、もう採用試験済んでるんです」
なあんだとは言わなかったけど、こんな風に考えてくれる人、もったいないなあ・・・
だけど、よくばらない!
ごく普通な人が、障害者の家族のことや支援の在り方に関心を持ってくれてるだけでうれしい!
優しいけどキレのいい話し方の彼女と話し合って、私も楽しかったし幸せでしたよ。

玄関で見送りながら「あなた、お幾つ?」って聞いたら「22です」って・・・
「あら、私と60歳も差があるのね。60の差をちっとも感じなかった。楽しかったわ」

いま、盛んに言われている差別禁止法が、本物の考え方として社会に広がっていくのも夢ではないかもしれないね。



posted by たるこ at 22:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月09日

与野市民に戻った日

いいお天気!
朝のうち大洗濯をして、猫の相手をしているうちに昼近くなった。
「昼飯、本町通のそばやへ行くか?」と夫。
「ああ、いいね。行きましょう。その前に区役所に寄ってね」

区役所へ書類を届けて、かねてから行ってみたかった本町通の「そば中村屋」へ。
途中、懐かしいクリーニング屋さんの前を通った時、「ちょっと日笠さんに寄りたい」とひとりで戸を開けた。
「あらまあ」とびっくりしたご主人。目的の奥さんはお留守だったけど、5分くらいおしゃべりして「奥さんがいるときにまた来ますね」

お目当ての「そばどころ」は古民家のような造りのどっしりした造り。
手打ちのそばを待つ間、天井の巨大な梁を眺めたり、ガラス戸越しに見える向かい側の家を眺めたり、この辺りを走り回っていたころを思い出していた。
東京から浦和へそして与野市民になって過ごした30年余り・・・さいたま市ができ、さいたま市民になって十年が過ぎた。

「そうだ、さいたま市民になる前にお世話になった方を訪ねてみよう」

夫を待たせて、布団屋さんのMさんへ。
「まあ、めずらしい・・・」
ご夫婦が座布団を持ってきてくれて、お茶が出てお菓子が出て昔話・・・
帰り際には、お土産まで戴いちゃった!

「また来てくださいね」「また来ますね」
30年、いやもっと前から、私はこの土地のこの人たちのお世話になってやりたい仕事の基礎を築いて来たんだとしみじみ思ったひと時だった。

お正月という特別な雰囲気のせいもあったかもしれない。
自分自身が年を取ったせいかもしれない。
長い時間をかけて続けてきたことの終着点が見えてきたせいかもしれない。
できればあと十年くらい、せかせかしないでこの人たちとお付き合いしなが、らゆったりのんびりした日々を過ごせたらすばらしい!

そして、最後は煙のようにふわふわって消えることができたらいいなあ〜〜〜〜〜



















posted by たるこ at 00:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月05日

お正月のできごと

 庭のフェンス沿いにアパート一棟と戸建ての家二軒があって、夜になると我が家の庭園灯が通路を明るく照らしていました。7〜80メートルだけど、明かりがないので女性はちょっと怖い・・・・
うちのフェンス沿いにある150ワットの庭園灯は防犯灯の役割をしていて、ご近所さんからありがとうといわれて、よかったなあと思っていたんですよ。
ところが、1週間ぐらい前の寒い日に、直径25センチくらいのボール状のガラスのカバーが割れてしまいました。
このままで雨や雪が降ったら事故が起こるかもしれないと電源を外しました。
だから、通路は今も、お正月だというのに真っ暗です。

夫が暮のうちからあちこちに電話して庭園灯鵜を探したのですが、どこにもありません。
今日もあちこち電話していましたが、夜になってしまって、通路沿いのガラス戸を閉めないで、明かりが見えるようにしていました。

そうしたら、電話がありました。一番奥の家の方からです。
「寒いからもう、雨戸閉めてください。大丈夫ですから」って・・・

みんな、やさしいなあ・・・・
私だって、ご近所にはお世話になってるのに・・・・
夫は、明日またグローブ(電気の笠)を探しに行くそうです。
posted by たるこ at 20:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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