2015年11月08日

思いがけない大事件

「あ、電話かけてる、何してるんだろ・・・」
夢の中で聞き耳をたてているような、ぼんやりした意識でいたら、そのうちピーポーピーポーという聞いたことのあるサイレンが止まった。
どかどかと人が入ってきて、「分かりますか、救急車ですよ」と、あっというまに担架に乗せられて日赤に運ばれた。名前は,歳はと聞かれてちゃんと答えたのは覚えている。

日赤に着いたころには意識もはっきりしてきたが、何が起こったのかは分からない。

娘に留守番を頼んで夫が駆けつけてきて、やっと何が起こったのかが見えてきた。
私は夕食の準備をしていた。ポークチャップを作ろうとして、トマトを切りキャベツを刻んで皿に乗せていた。包丁を持ったまま、私は、崩れるように倒れたんだそうな。

救急車が日赤病院に着いたのは、太陽もすっかり隠れたころ。夫は時々娘に電話して話していたようだが、「お母さん大丈夫?」とかなり不安そうだったとか・・・・
名前を呼ばれたのはかなり時間が経ってから。辺りはもう真っ暗だというのに、車いすやらストレッチャーやらで、患者は後から後から運ばれてくる。
待合室じゃなくて、廊下に並べられたベンチは、いつの間にか満席になっていた。奥の方から泣きながら戻ってくる人がいた。「亡くなったんじゃない?」夫はだまって返事もしなかった。

問診され、注射を打たれ答えているうちに意識がはっきりしてきたようだ。
一向に減らない救急患者、出たり入ったり一時も止まっていない医師や看護師・・・
着ているものも、白だけじゃなくて、ブルーやオレンジや黄色や・・・それぞれ意味があるんだろうね。
やっと名前を呼ばれて、簡単な問診のあと、MRI撮影をした。がっががががとすごい音がするのかと思ったら、いやに静かだ。
帰宅してもいいと許可が出たのは、深夜11時近かった。
電話でタクシーを呼んで帰宅。娘の顔を見たらほっとした。彼女の第一声は「おなかが空いてがまんできなかったから、お母さんが買ってあったパン食べちゃったよ」

今日は娘をねぎらうために、三人でイオンのレストランでとんかつを食べ、スターバックスでコーヒーを飲んで幸せなひと時をすごしました。娘は私よりオトナになったみたい!
めでたし めでたし・・・・・

posted by たるこ at 00:17| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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